いつからか、9~10月にかけて文教堂HD(9978)の株価が乱高下するようになった。もう5年もこの傾向が続いているようだ。
これの原因はというと・・・なんと村上春樹氏がノーベル文学賞を受賞することに対する期待で上げているのだそうだ。
ノーベル賞を受賞したからと言って超有名な作家の本が今更爆発的に売れるかどうかは疑問ではあるが、そこは気にしないことにしよう。
さて、肝心の文教堂HDの株価についてだが、毎年発表前に期待上げが起きては受賞ならずで株価下落のサイクルが起きている。
しかーし、今年は2年分のノーベル文学賞受賞者が発表されるので、受賞する確率はなんと2倍w 受賞自体は割と期待できるのではないかと個人的には思っている。
今回はここ5年間のノーベル文学賞と株価の状況をまとめてみた。
2014年
受賞者:パトリック・モディアノ氏
フィーバー始まりの年
10月に入ってから見事な上昇である。10月9日に天井をつけるも上昇前からは2倍の株価となっている。
10月の終わりにはすっかり元通りになっているところがまた面白い。
2015年
受賞者:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ氏
2015年は昨年の急騰を受けて期待したのだろうか、株価は8月ごろから上昇を続け9月初旬に一度ピークアウトしてしまう。
しかしその後は発表直前まで上昇し、発表後に無事急落となっている。2015年も2倍程度に上昇していることがわかった。
このころから秋の風物詩として認知されてきたのではないだろうか。
2016年
受賞者:ボブ・ディラン氏
2016年はなんと5月から7月にかけて350円から550円程度へ上昇を見せており、発表直前には20%ほどの上昇しかみられなかった。
しかし、10月10日ごろから瞬く間に株価は下がり、受賞ならずからの下落は存在するということを見せつけられる年となった。
2017年
受賞者:カズオ・イシグロ氏
この年もなぜか年初から株価はじわじわと上昇していました。そして、ノーベル賞発表直前の2か月では10%ほどの上昇しか見られませんでした。
しかし、10月初頭を過ぎると株価は急落、年初付近の水準まで下落していきました。
2018年
受賞者:なし
2018年はノーベル文学賞だけ不祥事で受賞者がいなかったですね。
5月4日に2018年のノーベル文学賞発表は見送りとのニュースが存在していました。
https://www.bbc.com/japanese/44001893
おや、ゴールデンウイーク明けに急落が見られますね。2018年に受賞はないという理由で売られていたのでしょうか。
10月には特に大きな値動きは見られませんでした。
まとめ
文教堂HD株価はノーベル賞発表直前に上昇するかしないかは微妙だけど、村上春樹氏が受賞しないことがわかると下落する。
といってよいのではないでしょうか。
5年分振り返ってみました。明日文教堂を空売りしたくなったでしょうか。
ところが残念、現在債務超過のため空売りできる証券会社はないと思われます。
ちなみに今年のノーベル文学賞の発表は10日の20時ごろとのことです。